LIFE LOG(紀伊半島彷徨クラブ)

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紀伊半島を中心に谷底を彷徨う

熊野川天瀬谷川ほしやわたの滝登攀

「気持ちよかった大滝はどこですか?」

道端でアンケートを取ればこの滝の名前が一番上がるだろう。それほどまでにこの滝は有名で人気だ。難易度も大滝登攀の入門としてちょうどいい。私も大滝を始めたときに手の届きそうな目標として掲げていた大滝だ。

日時:2022年12月30日

メンバー:わんこ、キム、ダイ、ハヤシサン、リュウスケ

 

この日は大滝未経験者が2人いた。(ハヤシさん、リュウスケ)

この2人に大滝の魅力を知ってもらおうなどとは微塵も思っていないが、わんこさんの提案でこの滝に決まった。

 

ほしやわたの滝は全3ピッチ。

 

1ピッチ目は小便レベルのシャワーを浴びる快適なピッチ。わんこさんがリード。

支点を取るリスはいくらでもあるのにわざわざ体制の悪い所にハーケンをぶち込んでいた。「あえてここにハーケン打っとくわ!」と回収する僕へ嬉しそうに叫んでいた。これはただの嫌がらせだ。許さん。

1ピッチ目終了点から

 

 

2ピッチ目は被り気味のチムニーから始まる。ダイがリード。

被っている壁アレルギーを克服するためにこのピッチをリードさせてもらった。最初は余裕ぶっこいていたがやはりだめだった。ビビって時間をかけてしまった。

 

 

3ピッチ目はミラクルカバカチラインのピッチ。キムがリード。

噂には聞いていたが、まさに奇跡・快適・気持ちいいの3Kだ。2ピッチ目終了点からバンドを伝い滝身へ身を乗りだす。そこから落ち口までガバカチが嘘みたいにつながっている。リードしていたキムは快感を噛みしめるように登っていた。

落口から

 

落口で集合写真

 

かつては憧れだったこの滝も、今では問題なく登れた。自分にはキラキラ過ぎる山行だったが、2022年最後の山行だと思えばちょうどよかった。