LIFE LOG(紀伊半島彷徨クラブ)

紀 伊 半 島 彷 徨 ク ラ ブ

紀伊半島を中心に谷底を彷徨う

奥三河 栃木沢

 

 アプローチの下調べ不足、前夜地に着いたのも遅く、翌日は今年最大の寒波など色々な要因が重なって転戦。  

 朝、道の駅でダラダラ起きると、雪が降っていた。

 スキーしに行ったキムさんが羨ましくなった。

 


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雪が降る中を進む。

昨日使った、濡れた手袋を嵌めるだけで手の感覚が死ぬ。
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気分は上がらないが、ナメが良い感じの景観。
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良い感じの滝も出てくる。

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大きめの滝。

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Lead Climberは今日初、ゲストのマツゴン。
長時間のシャワーで寒そうだったが無事突破。
ナイスリードでした。


 

 

 

 

 

 

 

 

 下山はすぐ横の登山道でサクッと。

 温泉と赤とんぼのメガ盛りカツカレーが沁みました。

 

 

 

 

 

2023/12/17(日)

メンバー:ワンコさん、ダイスケ、マツゴン、リュウスケ(記)

 

 

 

 

台高 銚子川 五ノ滝谷

 台高のマイナー沢。

 基本は巻きが主体の遡行になるらしいが、滝を直登すると、水線に近い良いラインで登れて楽しい。

 アプローチは銚子川沿いを走る林道で出合いまで車で行けて楽ちん。

 
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F1。

この谷で1番大きい滝。30mくらいか。

2ピッチで登る。

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2ピッチ目。
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F1の上は美しいナメが少しある。f:id:samayoic:20231219142658j:image

F2。

ヌメヌメ滝を団子になって登った。
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F3。

今年の初めの方にダイスケがケガした滝。

もちろんダイスケにリードしてもらった。

ヌメヌメのバンドトラバースがいやらしい登攀だった。

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F3の上から先はこれといった大きい滝は出てこない。

朽ちた堰堤を超えてから林道に上がる。
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林道から谷の右岸の尾根を下ると、壮絶なシダの藪漕ぎに。
先頭のワンコさんがトンネルを掘ってくれて、後ろは割と快適だった。





 

 

 

 

 

 

 

 

 最悪なシダ漕ぎを終えた後は、銚子川本流で水浴び。

 今日は暖かくて12月でも冷たい水がキモチェかった。

 明日寒波が来るとは信じられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/16(土)

メンバー:ワンコさん、キムさん、ダイスケ、リュウスケ(記)

 

 

大峰 北山川二日酔いの滝(深瀬谷大滝)

二日酔いで登るのに丁度いい滝。

 

過去、3回ほど登っているがなぜか記憶に残らないぱっとしない滝。登攀自体は余裕綽々ではないのだが何か物足りない滝。

前戯がないすぐ挿入するような滝。

マグロのような滝。

 

昨日は渓遊会の納山祭に参加。

これで関西三大沢登りの会納山祭コンプリート

アットホームな雰囲気で居心地がいい会だと思いました。お母さん(わんこさん)もいますし。

Wわんこで沢登り、いつか実現したいですね。

 

 

 

2023.12.10

 

メンバー

 

だいすけ、キム、わんこ

 

 

 

 

新城市 百間滝

ゼロ磁場大滝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 "愛知県最大の滝"で調べると出てくる、百間滝。

 しかし、実際の落差は30〜40mくらいとそこまで高くない。

 落差がそうでもない理由としては、この滝の半分から上は傾斜が緩い幅広の滝で、滝壺から15mくらいだけ傾斜が強いという構成だからだ。

 今までちゃんと調べたことは無かったが、愛知にそこまで高い滝は調べてもなかなか出てこないし、Googleで調べたら百間滝が一番上に出てくるのだから、やはり愛知県最大の滝なのだろう。

 グーグル&リュウスケ公認の愛知県最大の滝ということにする。

 

 滝までのアプローチは、車で滝上の駐車スペースまで行けて、そこからは遊歩道を5秒歩くと滝の下に出られる。

 この滝は、日本最長の断層帯である中央構造線によって形成された谷の中にあるらしい。S極とN極がぶつかりあって打ち消しあう、ゼロ磁場といわれる場所らしい。パワースポットとして有名らしい。

 そのへんのことは何も知らないので、"らしい"3連続でお茶を濁したが、ここで言いたいのは、それによって人が来るということ。

 しかし、滝下まで行くと幸い、気にしていたギャラリーは1人もいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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1ピッチ目。

唯一傾斜のあるピッチなので、ここが核心。

リードじゃんけんに勝ったので私がリード。

下部はツルツルでホールド、スタンスともに乏しいので、エイドで高度を稼ぐ。

上部まで行くと、滝の幅が一旦狭まるので、右手の壁と水流の中で足を張れる。

その先は快適。
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1ピッチ目終了点より。

登ってくるのを待っている間、ふと対岸を見るとギャラリーが。しかも、結構いる。

登っている最中は全く気が付かなかった。

ゼロ磁場の影響だろうか。

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滝の上半分は緩い傾斜の幅広。

ワンコさんがサクッとロープを引いた。

登っているのを待っている間、勝手に写真を撮られたのに気が付いたが、そこまで気にならなかった。

ゼロ磁場の影響に違いない。

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登攀完了。

滝上まで出ると、5秒で車に戻れた。

このときにはかなり人が来ていて、駐車スペースに停められず、路肩に寄せてある車も数台あるくらいだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1ピッチ目はなかなか登りごたえあって面白いし、ゼロ磁場のご利益を全身で受けることができて、とても楽しかった。

 S極とN極がぶつかり会うことで、私の沢の活動を支えてくれるパトロンが現れることを願う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/3(日)

メンバー:ワンコさん、リュウスケ(記)

 

 

 

鈴鹿 矢原川左俣 不動滝

わらじ60周年、おめでとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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 前日はわらじの納山祭で、食って、呑んで、気づいたら26時。シブさんに、日本酒を紙コップ波々に注いでいただいたことだけは覚えている。ありがたき幸せ。

 今日は、鈴鹿三大登れる大滝の1つの矢原川不動滝へ登りに行った。

 総落差は100m以上もある、スラブの段瀑で、鈴鹿最大の滝。

 ちなみに、鈴鹿三大大滝の他2つは、御在所にある百間滝と西多古地大滝である。その2つの滝は、私は既に登攀しているので、不動滝を登れば、鈴鹿三大大滝を制覇できるのだ。

 鈴鹿は、沢登りを初める前から来ていたし、沢登りを初めてからも、私を大きく成長させてくれた場所で、思い入れがある。

 ここでそれらについて書き初めると、連載ができてしまうくらいなので割愛するが、この矢原川にも思い出がある。

 私が沢を初めたばかりの頃に、ワンコさんがユウタさんと私を連れて、ハーケンの打ち方を教えてくれて、リードの練習もつけてくれた場所なのだ。

 そのときは、不動滝はただ見上げるだけで、登攀ラインを探るということすらできないレベルだったので、登れるかはよくわからなかった。いつかは登りたいなあと、ぼんやり思っていただけだった。

 そんな滝に、今、ハーケンを叩き込めることに幸せを感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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1ピッチ目はクニさんリード。

クニさんに初めて会ったのは、岡山の大滝を登りに行ったとき。

岡山という沢登りがあまり盛んではない土地で、沢に対する熱を持っている姿には強い刺激を受けた。

いやらしいスラブを問題なく突破。


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2ピッチ目はワンコさんリード。

ワンコさんには沢以外のところでもかなりお世話になっているし、沢屋としても多くを学ばせてもらった。というか、まだまだ全然学びきれていない。

1ヶ所悪いが、難なく突破。


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3ピッチ目は私がリード。

上の2人以外にも感謝を伝えたい人はたくさんいる。

一人ひとりに手紙でも送りたい気分だが、流石に痛い奴が過ぎるので、やめておく。


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最上段の最終ピッチも私がリード。

水流左の草付きを登ろうとしたが、草付きに全体重を預ける程の信頼がおけなかったのと、プロテクションがロクにとれていなかったのもあって、左の灌木に逃げた。

灌木からは巻き気味に登った。


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核心部を良いラインで登れなかったのは悔しいが、判断は正しかったと思う。

草付き登攀のレベルが低いということが確認できたのと同時に、冷静な判断を下せた自分に成長を感じられた。

でもやっぱりくやちい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 下山後は、PS純金で有名なびっくりやに行き、ユウタさんも合流して爆食。


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2023/11/26(日)

メンバー:ワンコさん、クニさん、リュウスケ(記)

 

 

 

 

 

 

 

 

台高 宮川 大熊谷 東俣谷

ユメ、マボロシ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 もうすぐ12月。沢登りシーズンでないのは明白。

 こんなときは、ルート本に載ってる、シーズン真っ只中にはなかなか行く候補に挙がらないような、日帰りの簡単な沢に行くのがちょうどいい。

 それに、今日の夜は、大阪わらじの会60周年納山祭に出席する。やはり、このくらいがちょうどいい。

 色々な沢登りの形があるが、沢登りを楽しむ方法は、沢に入ることだ。入渓すること。

入渓さえすればどんな沢でも大抵は楽しい。だから、今日も入渓する。

 東俣谷へは、宮川の支流である大熊谷と並走している林道を使って、出合いまで車で行ける。アプローチが快適この上ない。

 出合いの目の前にある駐車地に行くと、2台の車と人がいた。しかも、そこには男性2人と女性2人がいたのだが、女性のふくらはぎには沢登り用のスパッツ。この時期に別パーティに遭遇するとは、、、。

 この記事を書いている前日に、私のアルバイト先にも厳冬期でも沢に行く人が来店したし、アツい沢ヤたちの灯火が燃え始めているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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駐車地は風が強くて寒かったので、さっさと着替えて先に出発した。f:id:samayoic:20231130014745j:image

サクサク進む。形の良い滝がいくつも出てくる。
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不動滝に到着。

思っていたよりも大きい滝で、形は私好み。

紅葉も綺麗。気付けば体は寒くない。天気も良い。キモチェい。

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夢幻滝。

さっきまで薄暗かった谷底に日が差して、あたりを照らす。滝の下部には、虹。

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夢幻滝を超えたあとは、特に何もないものかと思っていたが、立派な滝がいくつか出てきて飽きさせない。
当初は夢幻滝の少し先までで帰る予定だったが、結局奥の二俣まで進んだ。

谷が曲がりくねっているから、「そこの先まで見てから」と言って進んでしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 奥の二俣からは来た道を帰った。

 夢幻滝を通ったときに、別パーティの方々がちょうど到着していた。

 少し話を聞くと、今日が沢登り初体験の女性2人を連れて来たらしい。

 しかし、彼女らには沢登りなんかしてほしくないと思った。

 それは、飼っているハムスターを決して檻から出さずに、生涯をそこで終えさせるのと同じだ。自分の管理が届く範囲で愛でたいのだ。

 買ってきた花を花瓶から取り上げて、窓から放り投げて、物知り顔で、

「可愛い子には旅を。」などと言う阿呆な輩はいまい。

 それくらい可愛いらしい子らだった。男2人の方が羨ましい限りだ。

 私たちが夢幻滝をあとにする頃、男の1人が三脚と一眼で、可愛い女の子と虹が懸かる夢幻滝を撮影していた。

 夢幻滝、虹、カワイイ子、ユメ、マボロシ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/25

メンバー:ワンコさん、リュウスケ(記)

 

 

 

 

 

台高 銚子川 岩井谷 キャニオニング

はじめてのきゃにおにんぐ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自称、日本で3番目のキャニオニアで沢屋のタスクさんと、キャニオニングのガイドで田中彰さんの弟子というタクマさん。

 今回はこの心強い2人に、紀伊半島彷徨クラブの面々をキャニオニングに連れて行っていただいた。

 沢登りでは近寄ることができないところにもいけるキャニオニング。以前から興味があって、それを体験できるのは、とても贅沢なひとときでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岩井谷を源流から下降すると日帰りでは厳しいので、今回は三平滝から銚子川本流までの区間を下降する。
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入渓点にあった滝。

形、水量ともに素晴らしい滝。

この滝をレーダーチャートに落とし込めば、牛乳ありのコーンフレークと同じくらいバランスの取れた六角形になるだろう。

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メルカリで買ったセミドライでパツパツのがんちゃん。

11月も末なので、防寒対策はしっかりと。

セミドライスーツが最適だが、私は持っていなかったのでウェットスーツを何枚も着込んで臨む。

しかし、ウェットだと水に浸かっている間はさすがに寒かった。
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三平滝落口。
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三平滝落口から下の釜。

周囲の岩壁は100mは優に超える高さで、この滝を包む。

この岩壁に隠されることによって、滝本体を秘めたるものにして、より美しく魅せている。
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三平滝。

こんな大きな滝をワンピッチで降りれて、しかも登りでは近寄ることができない水流に肉薄できることに感動した。

釜の水面は波がたっていて、ロープを抜いたあとの泳ぎが私にはギリギリでかなり辛かった。
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曲がった先は堰堤。

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暗いCS滝。

今日は三平滝がメインで他にめぼしいところは無いと思っていたが、こんなすごいところがいくつも出てくることになる。
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銚子川本流手前の最後の滝。

初心者4人を連れているのもあって、なんだかんだ結構時間がかかってしまい、本流に戻れたのは16時くらいに。





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はじめてのキャニオニングは沢屋の自分としては、新鮮で、かなり充実した1日になった。

 もっと技術を習得できれば、行ける谷の幅が大きく広がるのは間違いない。とても良い勉強になった。

 タスクさん、タクマさん、ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/23

メンバー:タスクさん、タクマさん、がんちゃん、ユウタさん、キムさん、リュウスケ(記)