LIFE LOG(紀伊半島彷徨クラブ)

紀 伊 半 島 彷 徨 ク ラ ブ

紀伊半島を中心に谷底を彷徨う

台高 古川岩屋谷 不動滝・銚子滝登攀

 

 

 

 

 

 パートナーはいないけど、レンタカーはあるので、1人で古河岩屋谷に行きました。

 単独での大滝登攀は初めてですが、いままで温めておいたソロシステムと、コツコツ買い集めた登攀具を試せるのは楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 


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不動滝。

水量はかなり少なめ。

左岸から2ピッチで登りました。
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不動滝の落口から。

難しいところはなく快適でした。

核心は初のソロシステムによる要領の悪さかと思いましたが、家で練習した甲斐あって、案外スムーズにやれました。
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不動滝の少し先にある滝。

岩屋谷は不動滝と銚子滝以外は特に何もないものかと思っていましたが、両岸の側壁は高く、その中に滝も出てきて、嬉しい誤算でした。


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銚子滝。

幅広で、貫禄があります。

3ピッチで登りました。
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無事落口へ。

陽が当たって暖かいのを期待していましたが、風が強く吹いていて、かなり寒かったです。


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銚子滝の上にもゴルジュが続いていました。


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銚子滝のすぐ先の滝。

直登できそうでしたが、釜が深く、へつるのは厳しそうなので、巻きました。


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少し進んだ先に大滝。

傾斜が強く、高い側壁に囲まれていてかっこいいです。

銚子滝までの予定だったので、ここで引き返して下山しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この時期なので、水量は少なかったですが、また梅雨の時期あたりに来て、大滝の先も覗きに来たいと思いました。

 ソロシステムはまだまだ考えることはありますが、システムとしては成立していたと思うので、それは良かったです。

 1人でリードから回収までして、2回も同じところを登れるのは、とても楽しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

2024/1/13(土)

メンバー:リュウスケ(記)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊豆半島彷徨クラブ

 

 

 

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 ひょんなことから、伊豆半島で3日間も沢登りに行ってきました。

 

 

 

 

 

◎2024/1/5(金)

 旭滝 フリーソロ

 

 初日は伊豆半島でおそらく最大の滝である、旭滝を登りに行きました。

 

 

 

 

 

 
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旭滝。

神社のすぐ裏にある滝で、遊歩道もあります。

落差は80mくらいらしく、節理が特徴的です。

しかし、水量は少なく迫力に欠けました。

今思えば、この旭滝の姿が伊豆の旅の運勢を顕著に表していたように思います。
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弱点を縫って登っていると、気付いたら落口にいました。

ロープは出さなかったので、30分もかからないくらいで終わってしまいました。

 


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明日以降行く予定のところの偵察をしてから、海鮮丼を食べて、1杯飲んだら1日目は終っていました。

 

 

 

 

◎2024/1/6(土)

 仁科川 大滝 登攀

 

 

 この日からダイスケも合流。

 今日は"大滝"という名前の大滝を登りに行きました。

 

 

 


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ダイスケには黙っていましたが、大滝の登攀ラインは水流ド真ん中。

しかも、この時期の割には水量も豊富。

取り付きまでは、腰まで浸からなければいけません。
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寒いので、リードを押し付け合った結果、私が登ることになりました。f:id:samayoic:20240112125818j:image

登攀自体は簡単でしたが、激しいシャワーは気持ち良かったです。

今回の伊豆で1番沢登りらしいことをした瞬間でした。


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しかし、沢の行動時間が短すぎて、完全にただの旅行客に。

食の楽園、スーパーアオキで食材と酒を買い込んで、腹パンで寝る。

最高の沢屋ルーティンが確立されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎2024/1/7

 海岸瀑 観音滝

 

 3日目。

 このとき既に、伊豆での沢登りのモチベーションは完全に無くなっていました。

 朝はダラダラ起きて、すぐに目的の滝へは向かわずに、コメダで2時間くらい一服してから向かうという体たらく。

 

 


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観音滝。

伊豆半島の東の海岸線を落ちる海岸瀑。

今回の本命。
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しかし、滝はボロボロの泥壁で、しかも上部はコンクリートで護岸されています。

流れている水は生ぬるいドブ水。f:id:samayoic:20240112122957j:image

登れる代物ではなく、途中まで巻き上がってから懸垂で降りて終わりました。

これには落胆しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワンコさんは明日から仕事なので帰りますが、ダイスケと私は暇なので、もう1日伊豆でどこか行こうと思っていました。

 しかし、観音滝に見限られてどうでも良くなってしまったので、今日で帰ることにしました。

 


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最後はダイスケの旭滝フリーソロを見守って、この旅は終わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンバー:ワンコさん、ダイスケ、リュウスケ(記)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊野川 白見滝

 

 

 

 

工事現場滝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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 今日は大滝登攀ダブルヘッダーを敢行するつもりでしたが、私とダイスケがロープを持ってきておらず、前日遊んだキムさんから借りた30mロープしかありません。

 今回登った白見滝と、国道を北上した先にある十二滝も登ろうと思っていましたが、30mロープだと心許ないので白見滝だけ登ることにしました。

 白見滝は一昨日登った小鹿滝の対岸にある滝です。

 午前中はほとんど陽が当たらず、かなり寒い登攀をした小鹿滝。それに比べて白見滝は、陽の光をいっぱいに受けて輝く姿が対岸からは見えていました。

 落差は20m弱くらいで、そこまで時間はかからなそうだったので、朝は目覚しも掛けずにゆっくりと起きてスタートしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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白見滝の滝壺から。

トイ状の岩盤を勢いよく水が流れています。f:id:samayoic:20240103154425j:image

滝のすぐ横は工事現場です。
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滝の左壁を登ります。

滝のしぶきを横目に青空へと登っていきます。
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1ピッチ目終了点のテラス。

ここから落口に向けて右上していきます。f:id:samayoic:20240103154504j:image

無事登攀完了。

落差はあまり無いので短時間で終わってしまいましたが、なかなか登りごたえがあって楽しい登攀になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 水線を登るのは厳しいので、終始濡れることのない登攀でしたが、最高の天気に恵まれて気持ち良く登れました。

 国道と工事現場という人工物に囲まれながら、そんなことも気にせずに端正に流れる白見滝の姿が対照的で、美しいと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/1/2(火)

メンバー:ダイスケ、リュウスケ(記)

 

 

 

 

 

 

 

 

南紀 高田川 栂谷

紀伊半島彷徨クラブで元旦沢登り。

参加者を募るも集まったのはヒマな名古屋組3人のみ。

 

2024年1月1日

メンバー:ダイ、リュウスケ、キム(記)


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前夜祭で鍋とステーキを喰らいながら年越しをして、のんびりお汁粉を食べてからスタート。

 


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終始難しいところはなく、美しいナメと雄々しいヤケベクラ、しばしば転がっている巨岩など、なんだか神がいそうな雰囲気の沢なので、初詣代わりになった。

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スライダーできるナメ滝もたくさんあるので、デートにもおすすめの沢だ。
ナメ滝で滑って落ちる人ごっこをして遊びつつ、あっという間に遡行終了。


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稜線は風が強く、濡れた体が大変冷えた。
烏帽子岩で休憩し、いつも通り高速下山。

 

 

下山口にバカでかい犬を連れたおじいさんがいたので、「あけましておめでとうございます。元旦からどちらに行くのですか?」と聞いてみた。すると、おじいさんは俵石という廃村の出身の方で、今は別の所に住んでいるが、元旦にはその村の庚申様に餅を供えにいくのだと言う。地図を見ながら話を聞くと、まさに下山してきた道沿いに村があり、今では植林になっているが、昔は石垣の千枚田が広がっていたのだと言う。やけに石垣がきれいに整備された植林だと思っていたが、昔は田んぼだったとは。

自然と人との関わりを感じる、良い沢登りで2024年のスタートを切ることができた。今年もガンガン沢に登っていこう。


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熊野川 小鹿の滝 登攀

紀伊半島彷徨クラブ2023年最後の沢登り。

熊野川に掛かる小鹿の滝を登攀してきました。

 

2023年12月30日

メンバー:ワンコ、リュウスケ、ダイ(記)
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この滝は2011年の紀伊半島大水害により爆誕

まだ新しい滝なので登攀記録は少ないが、記録があるということは登れるという事。

しかし国道168号線から見るとめちゃくちゃ難しそう…

 

そんな感じでビビり散らかし、リードは他の誰かに押し付けようと思いながら当日を迎えました。

 


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しかし、実際に滝の下まで行くと意外と登れそう。f:id:samayoic:20240102201931j:image

とりあえず行けるところまでフリーで登る。

右岸の立ち木からロープを出しました。f:id:samayoic:20240102202253j:image

このピッチはワンコさんリード。

 

プロテクションが取りづらそうに見えましたが、実際はいい感じにリスがありハーケン取り放題。

50mロープいっぱいで左岸の細めの木でピッチを切りました。


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2ピッチ目は私がリード。

「なんか簡単そうだから俺リードするわ!」と言ったらリュウスケに、それダサいからやめろと言われた。人の心とかないんか。

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実際登りだすと、ヌメリは酷いが難しくはない。7割くらい登ったあたりでこのまま終わっていいのか…と自問自答を繰り返した結果、傾斜の強い水線ど真ん中のルートを選択。


f:id:samayoic:20240102203653j:imageわかってはいたが傾斜が強いのでフリーでは無理。テリアとカムにアブミを掛けエイドでゴリゴリ登りました。


f:id:samayoic:20240102204028j:image落口で記念撮影。

 

2023年締め括りとして良い滝を良いラインで登れたと思います。来年もよろしくです。

 

※登攀ルート
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南紀 口色川 仙人滝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

+3m

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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 大滝合宿2日目は、仙人滝という滝を登りに行きました。

 仙人滝は今年の初めの方にワンコさんとキムさんが登りに行って敗退した滝です。

 私の師匠である2人が登れなかった滝なので、身構えて取り付きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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水線ド真ん中を登ります。

登攀ラインとしてはかなり素晴らしいです。

ただ、長時間水を浴びながら水流の中のリスを探しながらの登攀はなかなか辛かったです。

おそらく核心部であろうところは抜けられましたが、立木までロープの長さがギリギリ足りるか怪しかったのと、その時点でギアは底をついていました。

冷え切った体で、微妙そうなスラブにその状態で突っ込む気はおこらず、ロワーダウンしてもらいました。
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ピッチを切る予定だった立木まで巻き上がって、支点を回収してもらいました。
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60mくらいのロープと大量のスリングがあれば登れるかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 風貌、登攀ライン、内容のそれぞれが素晴らしい滝だと思いました。

 登ることができれば尚良いので、どなたかの良い報告が上がるのを楽しみにしています。

 ワンコさんが言うには、私は前回2人が登ったときより3mくらいは先に進めたらしいので、それを聞いて少し嬉しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/29(金)

メンバー:ワンコさん、リュウスケ(記)

大峰 滝川 ニノ岩滝

 

 

 

 

 

 

 令和5年、紀伊半島年末大滝合宿。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 年末年始暇な私は、ワンコさんらと大滝合宿を敢行します。

 明日以降のためにウェットスーツを温存したい我々は、あんまり濡れなさそうなニノ岩滝へ。

 沢屋前夜地の聖地、風屋ダムの東屋で鍋をつついて就寝。

 ナンガの厳冬期シュラフを持っているワンコさんは外でも熟睡していましたが、モンベルの3番シュラフしかない私は、寒すぎて車に逃げ込むくらいの寒さでした。

 風屋ダムでは朝陽がキモチェかったですが、滝川を進んでいくと陽当りが悪く、震えながら着替えて入渓しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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苔が生え、黒ずんだところもある木の板をふんだんに使用した吊り橋。

定員1人まで。

ギイギイいうのが少し怖い。

この吊り橋で滝川本流を対岸に渡ると、ニノ岩滝のある沢に入れます。

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モノレール軌道を横目にゴーロ帯を少し進めば、ニノ岩滝。

二段になっていて、傾斜、落差ともに迫力がある滝。

しかし、この時期はやはり水量が少ないのが玉に瑕。
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登攀ラインは水線から離れたところなので、大雨や悪天候時の転戦先にちょうど良いと思いました。

ただ、そんな天気のときは本流の橋も無くなるかもしれません。
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落口。

全3ピッチ、最後まで濡れることはなく、泥臭い登攀でしたが、なかなか悪いところもあって楽しめました。
落口に出て初めて陽の光が出迎えてくれました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大滝合宿1日目は幸先の良いスタートが切れました。

 落口に出て初めて暖かい陽の光に当たれたというのも、なんだかご褒美といった感じで良いなあと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/28(木)

メンバー:ワンコさん、リュウスケ(記)