LIFE LOG(紀伊半島彷徨クラブ)

紀 伊 半 島 彷 徨 ク ラ ブ

紀伊半島を中心に谷底を彷徨う

頸城 海川不動川

片田舎の火星ゴルジュ。

 

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2023/8/19-8/21 2泊3日 晴れ

 

 

 

 

 

1日目

 

 

 前日夜、海谷山峡パークで集合し、いつもの通り酒を飲み寝る。

 今回のメンバーにはストイックゴルジャー集団(集団と言ってもメンバーは3人しかいない)のゴルジュクラブの頭領のタスクさんもいる。泊まり沢では軽量化のために、カサカサの食材しか持っていかない彼に、生食材のありがたみを教えるのが今回の目的の1つだ。

 日付が変わる前に眠ろうとしたが、蚊が多すぎてなかなか眠れない。僕とユウタさんは蚊の来ない寝床を探して彷徨う。この悪いコンディションの中スヤスヤ眠るキムさんは流石だ。彷徨い続けてるうちに朝が来た。眠い。

 これからあの海川不動川に行くのには寝不足で不安ではあるが、車に揺られて粟谷集落へと向かう、、、。

 

 

 

 

 

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不動滝。

粟谷集落の適当なところに車を停めて、適当なところから沢床へ降りた。

田舎臭いゴーロ帯を少し歩けば、そこは火星への入口。


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不動滝とその次の20mくらいの滝を巻く。

すでに、ここが新潟の片田舎であることは完全に忘れている。
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ゴルジュ内の滝はほとんどが空身フリーで登れた。

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リングボルトが打たれている滝。

日が挿し、ネットの写真でイメージしていたのとは違う明るい雰囲気。


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チョンボ棒サイコー。


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彷徨いクラブ泳ぎ最弱2人でも全ての滝が容易に取り付けた。
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かなりユルい気分。
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ボコボコ。
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ボコボコ。
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13時半くらいにアブキの河原に着く。

渇水もあり想定よりサクサク来れて、お昼寝する。いい時間。

生食材でタスクさんをもてなして1日目終了。

 

 

2日目

 

 夜はオロロが少なくて気温も丁度良い、快適なテン場だった。しっかり睡眠が取れて超回復。行動開始。

 

 

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支流の滝。

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サクサク快適。
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気付けばアンモナイト滝到着。

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アンモナイト。めちゃくちゃデカイ。
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構図がゴミな集合写真。
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小便を美味そうに飲むキムさん。

実際この水が1番冷えてて美味かった。
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ゴルジュは続く。

このあたりでユウタさんが細い線のような皺が何本も入った岩や石を見つける。

アンモナイト岩の元だとかユウタさんは言っていたが、聞かなかったことにしようと思う。
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変なヌメヌメトラバースをリードしたり(する必要はない)、綺麗な石を探したりするうちに谷は穏やかになり、二俣についた。

左俣の大滝を巻いて行動終了。
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大滝の落口からの景色。

大滝上の区間は河原が狭く、広いテン場はなかった。

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大滝の落口にあったスペースを整地して、弱い流れのところに石を積み、そこで焚き火をした。

水の上での焚き火は初めてだったが上手くいった。

 

 

 

 

 

 2日間生米と生食材を堪能したゴルジュクラブリーダーはカサカサ卒業宣言をした。めでたしめでたし。

 今日はアンモナイト風の岩じゃなくてアンモナイトが見れて良かった。

 涼しい谷風に吹かれながら就寝。

2日目終了。

 

 

3日目

 

 最終日の今日は、阿弥陀山まで詰めて下山するのみ。

 

 


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植生が低くなり谷は開けてくる。f:id:samayoic:20230826075923j:image

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稜線からは日本海が見えた。f:id:samayoic:20230826075948j:image

ここからは阿弥陀山南面にある沢へしばし藪漕ぎ。

沢までは効率のいいルートで行けて楽に海川本流へと降りられた。

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海川本流の岩壁。
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300m以上はある。

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海谷山峡パーク到着。
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帰りに道の駅で痩せたカニを食べてから、はま寿司で爆食。

お疲れ様でした。

 

 

 海川不動川は6級とか日本最難の泳ぎ沢とか言われているが、今回は渇水もあってかかなり簡単に遡行できた。

 しかし、ゴルジュの造形は素晴らしく、他では見られない個性を示してくれた。

 ゴルジュ探求者なら行くべき。

 

 

 

メンバー:タスクさん、ユウタさん、キムさん、リュウスケ(記)